企画text02
此処に眠る。

- 影分身

ノリノリ影分身



たとえば 細い糸に住む 黒い蜘蛛

サラサラ 砂の底の アリジゴク。

罠を張り 息を殺して待つ動物が皆

捕食下手な引っ込み思案だと

お思いですか――?











1.

夜が深くなった頃、カカシは難しい任務から帰還した。木ノ葉隠之里の土を一歩踏むとピリピリしたままだった神経は、その過敏性をさらに増す。
とにかくイルカに会いたくない。
その人の家から最も遠いルートを彼の足は選んでいた。

無事、人目に付かないうちに自宅に着く。「カカシ還ル」との情報が流れるにしても空が白く明けてからだ。装備を解き、こびり付いた汚れをシャワーで落とした。
腹が減ったと思った。あの変人は元気にしているのかとも思った。が、すべては一旦寝てその後だという気持ちが一番強かった。


濡れた頭にタオルを被り冷蔵庫へ向かおうとしてカカシは、動きのすべてをぴたりと止めた。

(――いる!)

ゆっくりと、首を寝室に回した。
開けっ放しのドアの先で、暗がりに溜まる気配がゆらりとした。ゴゴゴゴゴという文字を背後に散らした男が立ち上がる。両目がらんらんとしていた。
部屋の主は苦虫を噛み潰したような顔になった。

「……アンタ、俺が帰ったって、どうやって知ったんです。」
「……。」
答えない怪しげな客が、ヒタと踏み出した。
「待て、そこから出てくるな。俺は疲れてるんだ。今晩は大人しくそのまま闇に溶けて消えろ。」
「……。」
もののけを追い払う口調で説得を試みるも通じず、相手はヒタ、ヒタと近づいてくる。
「なんなの。無言で気持ち悪いんだけど。」
「……なら明日……みの……にしろ……。」
「何?」
「帰ってくるなら、明日が休みの夜にしろ!」
このなんともワガママな訴えに、
「……、ハア?!」
数テンポ遅れてようやく内容を理解するに至った、任務還りでくたくたの上忍の声はあやうく裏返るところだった。

「夜中に起こされて取る物もとりあえずダッシュで来たはいいけど、オレ明日も仕事じゃねえっすか。こんなんじゃ、なんにもできねえうちに朝になるわ!」
「じゃ別日に来れば?!」
「とりあえず、時間ないんで手枷掛けて下さい。」
「はい?!」
布鞄から取り出した手枷を見せながらイルカが説明する。
「印を結ばれると、そこでオレは木端微塵になるでしょ。頸部圧迫されて息できないのもイヤだし。」
「話にまっっったくついていけないんだけど。」
「だから。貴方は大人しく両手を差し出せばいいんですよとりあえず。」
「…………。」
今頃くたびれた体を横にして寛ぎの我が家でぼーっと放心しているはずだったカカシは、疲れ果てていた胸で叫んだ。
(だから嫌なんだ、こいつに絡まれるのは!)
目の前の男と一日一緒にいるだけで、彼は十日間みっちり一緒にいたくらい疲労した気になってしまうのだった。


+++ +++

「だいたいなんでこんな玩具を持ってるのよ。」
「け、景品です。」
なんのだよ、なんだっていいじゃないですかと言い合いながら電気の点いていない空間に進むと、
「な。」
そこには驚いたことに、もう一人のイルカが端座していた。
「なに、こいつ。」
見下ろされているイルカは、カカシの足元でぺこりとお辞儀をした。
「お帰りなさい。お邪魔してます。」
「え、ああ。ただい」
ドンッ
「まア!」
挨拶途中だったカカシの肩を突いてベッドに押し倒したのは、背後に立っていたほうのイルカだった。

この時点で、すでにカカシは手首を一つに束ねることを承諾してやっていた。
なにしろ早く休みたい。だから、
(やってみたいと言いだしたら一度は思うようにやらせてあげなきゃ聞かないんだからこの子はもう。)
と、やりたいようにさせてやったのだ。損して得取れだなんて思っていない。あくまで優しさの一環だったわけだ。誰がなんと言おうとも。
その優しさまみれの厚意を、突き飛ばすという形でむげにされた彼はもともとの気位の高さゆえになおさら神経を逆撫でされて、わりとガチでイラついた。
「なにすんだそっちのイルカァ!」
抗議の一喝もおかまいなしに、イルカは相手の腰を両側から膝で挟むようにして上へ跨ってきた。
「舌噛まれたくないから、ベロチューはなしね。」
その顔が、ぐっと近づく。

「お前が本体か? 変なことしたらきっちり償ってもらうよ。」
「大丈夫ですよ、気持ちよくしてあげますから。」
そうしてイルカから積極的に唇を合わせてきた。濡れた唇どうしが離れるはずみで卑猥な水音が鳴る。
口はだんだん潤ってきたというのにそれに反して、時が刻まれてゆくにつれカカシの心はバッサバサになっていった。
呼吸も読まず手枷の板をグイとひっぱって、「腹にあると邪魔だから頭の上にやって下さい」なんて命令じみた言い方をされた日にはもう、イライラが募って募って、むかつく現状を思うよりもどういう仕返しをしてやろうという、報復の将来で頭の中がいっぱいになった。

いっこう燃え上がらない応じかたでキスを受けつつ横目をやると、床のイルカ――これをカカシは心の中で“侍りイルカ”と命名した――は正座して固まっている。さっきからずっとそうだ。
「アンタさあ」と、彼がそちらへ話しかけた。「そこで一体、どういう役をこなしてんの。」
「へ、オ、オレ……。」
「ぼーっとしてた?! 視姦とかじゃなくて?!」
「し、しししし!」
「オマエ、可愛いなオイ。キスしてやるから、こっち来な。」
「え……」と床のイルカが戸惑い、覆いかぶさっていたイルカは「なん……だと?!」と眉を吊り上げた。


+++ +++

「ねえ。」
露骨な色気を醸し出すカカシに、ほいほいベッドサイドに寄ってきたイルカが誘われる。「髪触りたいから、これ、外してくんない?」
弱気な侍りイルカは伺いをたてるように、ちらっとベッドのイルカを見た。
「なんで自分を見る。俺を見ろ。」
「カカシ先生。『どうか手枷を外して下さいお願いします』、でしょ。」

(いちいちムカつくわあ、コイツー!)

馬乗りになっているイルカへの凄まじい腹立たしさをぐっと堪え、
「……ねえイルカ先生、耳貸して。」
カカシは近くにいるほうの彼にこそこそと耳打ちを始めた。しかし、
「……っ。」
すぐにその彼がパッと距離をあけ、申し訳なさそうにした。「すいません、オレ、耳が弱くて……。」
「だからなに。我慢しなよ。」
「う。」
「ほら。こっち来て、ちゃんと聞いて?」
「はい……。」
耳が弱い侍りイルカはぎゅっと体に力を入れて耐えながらコクコク頷いていたが、
「――分か、ぁ……っ!」
返事をする段になると、びっくりするほど簡単に悶えた。

「すすす、すみませ、ヘン、変な声!」
「何してるんですか、そこ。」
「お前は黙ってしゃぶってろ。ね、イルカせんせ、噛んだりしないから、もっと俺とキスしよう。それからでいいよ、お願い聞いてくれるのは。」
「う。キ。じゃあ……は、はい……。」
「うぉい、ハイじゃねえよオメェ。カカシ先生、こんなのは不公平です!」
「ア? 自分の好みのほうを可愛がって、何が悪いの。」
(個人的な葛藤も分裂してる今はただの仲違い。離間策、成ったな――て、こういうのが面倒くせえええええってのよ!! だから嫌なんだよ、この人と絡むの! ホンット新手の地獄のような時間! うざいこと山の如し! 泥のように眠るターンを返せ!)


「そもそもさあ、このベッドで、三人でできるわけないでしょ。計画ザルすぎ。早く術、解きな。あとこの手、飽きた。」
「……ぐ……上から、ぽんぽんぽんぽんと……。」
その時だった。耳元で囁かれていた侍りイルカがすっと枕元を離れ、どこかへ行ってしまった。
「あ、おい、どこ行くんだよオレ。ああ、もう、なんで上手くいかないんだ、クソ!」

「あのさあ。」
二人きりになったカカシは、ギャンギャン吠える残ったイルカの相手を始めた。
「今すぐ寝たいんだから、よっぽど頑張ってもらわないとこっちだってやる気なんか起こんなあいよ。できるんですか、アンタに。どういう趣向か知らないけれど、使えない奴を増やしたところで邪魔なだけだとおもーよ。」
「使えないってゆうなや!」
「あ、それもそうですねえ。あっちの奴のが百万倍かわいーし、一体どっちが使えないのやら。」
「こンの口マジで減らねえなー! 今はオレが主導権握ってるんですから、ちょっと黙ってて下さい!」
「あっそ。」
カカシは目にも留まらぬ速さで脱出させた下肢を鋏のようにぐっと閉じた。下にずれていたイルカの胴を力づくで囲い、勢いよく上半身を跳ね起こす。二つの拳を手枷ごと相手の首の後ろへ振り下ろせば、目睫の間まで急接近できた。密着して対座しているかっこうになる。さきほどから勝ち気があだとなっているのか贔屓されないこのイルカの、歪む表情と悔しがる強いまなこにこそ、カカシは隠れて情火を燃やしていた。
「イルカ先生。アンタの意識を失くさせてから鍵を探すなんて訳ないことくらい分かってんでしょ。影分身だってダメージ次第で消せるんだ。さあ、無傷のうちにいいかげんこれの鍵出しな。ほら。怒んないから。三つ数えるあいだだったら、不問に処したげる。」
「どこまでも不遜ですね。」
そこへ戻ってきた侍りイルカが、なぜか持っていた手拭と洗面器を下ろして、割って入った。洗面器には水が張られていた。
「何してるんですか、喧嘩は駄目ですよ。」
「……お前は。ホントにかわいーね。」
「可愛いって言わないでください。」
「怒ったの? たまんない。」
「おい、そのチャプチャプしたのなんだよ。お前のほうこそ何してたんだ。」

「ったく、早く一人にまとまれって言ってんでしょ。さっさとしてちょうだい。どっちが分身なのよ。」
「ぐ……。」
「う……。」
口をへの字に曲げたイルカと俯いた侍りイルカは迷ったあげく「しょうがない」と声を重ねると、ともに退室のそぶりをみせた。
「ちょっと、どこ行く気。」
「心配しなさんな、すぐに戻りますよ。」
「どっちが分身だったか、ばれたくないんです。」

二人のイルカが壁の裏手の死角へ消えたが、言葉のとおりすぐに一人になって帰ってきた。
手で片耳を押さえた彼がカカシを睨む。
「なによ、その眼は。」
(今さら耳を気にしている――上に乗っていたほうが本体か。)
さしづめ分身の持っていた情報を吸収したのだなと思ったが、下手に絡むと長くなるのでそこまででおく。
敗色を滲ませ「別に」と言ってからイルカは、
「その手、いま外してあげます」と付け加えた。


+++ +++

鍵を取り出したズボンのポケットから一緒にぽろっと落ちた物があった。畳まれた紙片だ。
「あ、いけね。」
「……。」
カカシはそこでは気付かないふりをした。だが、腕が自由になるやいなや鍵を奪い、すばやく今度はイルカの両手首に枷を嵌めた。
「ぐあああ、ひでえ!」
「これで大人しくしてないなら、縄で本気で縛り上げるよ。ついでに俺、機嫌悪くなってくけど、いー?」
ふるふると小さく首を横に振るのを見たカカシは溜め息を吐きながら無遠慮に彼のポケットに手を突っ込んで、問題の紙切れを回収した。
「あ、ダメ、それは……返して!」
台所からの明かりを頼りに目を凝らしてみれば――。

・窓から侵入→暗部
・一回イかす→攻める側
・気が立っている からの和姦→暗部
・喘ぐ(や、ひ の音)→攻められる側
・体を拭いて清める→忘れずに!


控えの持ち主は真っ赤になっている。
「穴があったら入りたい。こっ……こっち見ないで下さい!」
「五項目めは、どこの宗教の儀式なんですか。」
「ロマンだろ!」
自分の考えを書き出したものなのか、よそで仕入れてきた情報を書き付けたのかを問いただしてみると、どうやら彼は誰かにそそのかされて、いいように遊ばれているらしかった。

「――飲み会で、カカシ先生と離れて座っている時に。周りは皆さん、暗部上がりだ上忍だって、オレの知らない世界の方々ばっかりで……。」
「離れた……あー、あの回か。」
カカシは最近、イルカを楯として隣に座らせることで、これまでことごとく断っていた飲み会に顔を出すようなっていた。人見知りしないイルカは初対面の人間とも明るく気軽に酒を楽しめる。
「んで?」
「え?」
「誰なの、このアホらしい教唆の主犯は。」
「誰ってことじゃないんですってば。皆さんの、経験譚をお聞きしてて、まとめたものが……。」
「これかい。」
「それです。『基本だよね〜Vv』、『これで最終的に許しちゃう///』、『分かりすぎて辛いwwww』、『ダイスケ的にも応援するにやぶさかでない』……とのことでしたので。非常な勉強になりました。」

(フィクsy……ああ、つきぬけたバカなんだなあ)と、カカシは思った。

「暗部はみんなそうしてるって話だったのに! 仕事だっつって何日も会えなかったとき、カカシ先生は窓から入って来てはくれませんでした! 不用心でも毎晩窓を開け放って寝ていたんですよ! なのに、会いに来るどころかオレを避けるように過ごす日々。す、好きだって、言ってくれたって、そんなの、口だけじゃないですか。仲良くなりたくても、いっつも苦しいか痛いかだし。知ってました? カカシ先生と一緒にいる時のオレから出てる声って、『ぁんっ』じゃなくて『ぐおっ』なんですよ。キスマークは付かないのに謎の打ち身はできてるし。ハアハア言ってたってエロいことしてじゃなくて、単純に肺が空気を求めてるってありさまなんですよ。そりゃ、オレだって……あ、でも見切りは上達したんです。なんかオレ、体術をかわすのとか、仕掛けてくる気配の見極めが以前よりうんと研ぎ澄まされて――と、それはおいといて。えっと、それで。オレなりに、なんとかしなきゃって、思うじゃないですか。」
カカシはくらくらして額に手を当てた。
「それで今回は、あらかじめ隊内に俺の帰還を知らせる内通者を作っておいたんですね。」
「だって、どうせこそこそと帰ってさっさと寝るんだろうと……思っていたらこのザマだったじゃないですか。」
「全然さっさと寝れてないけどネ! やられたわァ。どいつだ、この俺様を裏切ってた奴。」

「うう。まさかこんなに不興を買うとは。オレ、一応『そういうもんですか』ってちゃんと確認したんですよ。そしたら『カカシは大喜び。ああ見えてイジメられるのが逆に好き』って答えられたんですもん。」
「まんまとウソ教えられてんじゃないですか。振り込め詐欺とかに気を付けたほうがいいですよ。」
「オレ……恨まれてるのかも……。皆から、カカシ先生を取ったから。」
「はあ?」
口をあんぐり開けたカカシは、
「……あのね、俺が好かれてる訳ないでしょーが。相変わらず可哀想な人ですね、貴方は。」
そう言いながら、なんだかんだと迷惑な恋人の足首を掴んだ。それから、
「アンタじゃなくて、俺が嫌われてるんだよ。」
持った足ごとベッドから下りるとそこに身を屈め、洗面器へ浸けさせた足先に掬った水をそっと掛け始めた。





2.

壁へとぶん投げられるか、床へ叩き落とされるとばかり予測していたイルカは足を洗われていた。早とちりした脳は、なんのためにと質す機会を失したま混乱している。
皮膚を滑るカカシの手付きに感覚が添うと、水の冷たさも忘れた。足の指先を撫でられるとくすぐったい。指と指のあいだを割って付け根をなぞられるとつい力が入って、爪先を曲げてしまう。パシャ、と水滴が跳ねた。制御の利かなかったその反応に自分で驚き、心がかっとなる。
奇麗になった足を順に拭かれても、イルカにはなんの時間だったかまるで分からなかった。

一方、敷布に膝を付けたカカシは離さないでいた足の甲を持ち上げ、唇を寄せて、吸って、それから舌を這わせて、もう一度吸い付いた。
「ちょ、な……!」
「嫌?」
「そ、そんなこと……。」
「……。」
「……そんなこと、しないでください。」
「なんで。」
やめるつもりはないらしく、親指にかぷりと齧り付いてくる。
イルカは困って、しかしある思いが湧いて、それを声にした。
「貴方は何物にも成り下がらなくていい。」
絞り出したように、微かに震えた音だった。
「……ハ。」
顔を上げたカカシが失笑した。その、口の端を釣り上げる笑い方に擦れ違いを感じたイルカは、恥ずかしくなった。


「俺が、舐めたいんだよ。」
「っ……。」
元来一本気なところのあるイルカはこの夜、恥を忍んで強気に攻めていた。けれども、根の真面目がまさってすっかり素に戻っている今は、攻められていることに後ろめたさを感じていた。
――地位も。実力もある。それでもって、こんな美形に。こんなことさせてる。
――なんてことさせてんだ。
――……こんなこと……。
――オレが、させてる、のか。

「ふ、興奮したの?」
「ちが……ぁ……。」
その返事とはうらはらに感情が昂ぶったイルカの目には涙が溢れてきた。

――興奮して、すみません。

そんなふうに思えば思うほど、血は一箇所に集まって、目に映るものだけで頭が真っ白になってしまう。
「アンタも変態だね。」
「ふ……ぅ…………、お、おれは、カカシせんせえのことが、っ、好きな……だけです。」
カカシは目を少し細めて、また口角を片方だけ上げた。
「人生すべて気の迷いだよ。」

「そんな……なんで、なんで好きって言ったり、冷たくしたり、オレを訳分かんなくさせるんですか。」
左の耳を抑えるイルカの声がわなないた。分身が聴いた、耳の奥にあるカカシの告白の余韻が甘い。
(今から酷いこと言うから、先に謝っとく。ごめんね。好きですよ。)


「本心どこにあんだよぉ……。」
「貴方、どうやってここへ入って来たんですか。」
「え……。もらった合い鍵で……って、そんな質問で誤魔化されねえぞ。」
「誤魔化しじゃないそれが答えで人生はすべて気の迷いで揺すらなきゃ静かにしていたものをアンタがタンタンタンタン叩くから、俺はただその震動に従って迂闊なセンセーを捕食するだけだって言ってるんです、問答してると朝がくる。」
「ぜんぜん意味分からん。めんどくさがっ……ッ……一気にしゃべ……、ちょ……そうやっ……やっあっ……ふそっ!」

――ふそって言っちゃっ……!
ここが、いっぱいいっぱいなイルカと、なんだかんだで付き合っているカカシの気持ちが一つになった瞬間だった。
(ふそって言った……。)
ふそとは一体。



そんなこんなで朝日が昇った。半寝でどうにかこうにか準備を終えたイルカを担ぐように、吹っ飛ばすように瞬身の術でアカデミーに放り込むとさっさと自宅へ帰ったカカシは、今度こそようやく眠り続けて休日を消費したという。










終.
(2015.09)
>目次